ベネフィットライティングは「嬉しい未来を言語化する技」
ベネフィットは、商品やサービスを通じて得られる「便益」や「理想の状態」のことです。ビジネスシーンの中では「お金を出す代わりに自分のところにやってくる嬉しい未来」です。
例えばお金を払って温泉にいくと得られる他に代え難い爽快感がありますよね。

ベネフィットを書いていくとこういう文章になります。
〇〇温泉郷であなたが得るものは、
ただ疲れを癒すだけの時間ではなく…
背中にのしかかっていたプレッシャーが「ふっと軽くなる」
呼吸は深くなり、思考は落ち着いてくる「ひととき」
笑顔が込み上げてきてつぶやく「明日もがんばろう」と…
わずかなご予算でも“本来の自分”を取り戻すことができる「小旅行」
日常では味わえない本物の空間をご提供します。
いかがでしょうか。通常、人のお財布の紐は緩んでいるわけではありません。だから「メリット」や「理想の状態」を伝え、「嬉しく楽しいシーン」を相手の頭の中に作ってあげる必要があります。これがベネフィットをライティングするということです。
その魅力ある世界観が伝わるからこそ、相手はあなたのサービスを買います。あなたの提案を受け入れます。ということなんです。
時間を味方にできる価値
ストレス0の使いやすさ
忙しくてもできる“余裕の選択”
できない理由がない簡単さ
こういったベネフィットは「利便性」のベネフィットです。一方で
内なる成長が手に入るチケット
自分の中にある光を思い出す旅
憧れられる人に生まれ変わる
「さすが..」と言われる存在感
これらはベネフィットは「精神性」のベネフィットです。
あなたのカウンセリングやコーチやコンサルなど対人サポートのサービスを訴求する際は、利便性と精神性の両方から感覚的で表現されていないベネフィットをなんとか言語化する作業が必要です。そして、それを見込み客にバシッと伝えていく。大胆さが相手の心に刺さります。その時「買ってみよう」「手にしたい」と心が動いてしまうという訳です。あなたの覚悟の度合いが相手に届く瞬間です。

伝える力を鍛えるワーク
「自分の提供できるベネフィットをリストにする」
自分の提供できるベネフィットって何が思い浮かばず、思考が止まってしまうと勿体無いです。以下の人の感情に響くキーワードをざっと眺めて、ヒントを得たら、ご自身のサービスに合った言葉を連想してベネフィットを作成しましょう。そこでヒントとなる4つの代表的な欲求のカテゴリーをご紹介します。
<4つの欲求>
人は何かを獲得したい存在です。
「1.獲得」することを考えるだけでエネルギーが湧いてくる生き物です。そして誰かと
「2.つながり」たい存在です。繋がっていれば幸せだ。そういうシンプルな事実があります。だけど学ぶことも捨て難いものです。興味を持って
「3.学ぶ」ことができれば喜びが溢れてきます。獲得して関係性を作り、学んで成長した時に失いたいくないものを
「4.守り」たくなる。これもまた真実です。
ベネフィットをリスト化するワークを30分の時間を作って実行してみてください。これが最も重要なファーストステップです。
1.獲得の欲求
一目置かれてしまう/人の上に立つ快感/注目される喜び/家族からの賞賛/結果を出す人になる/優れた経験・特別な体験/日常ではない感動/VIP待遇/人に語りたくなる物語/圧倒的な社会的評価/成功者の証/選ばれし者のポジション高品質なモノ/限定品/希少価値/贅沢な所有物/ブランド力/プレミアムブランド
2.関係する欲求
信頼し合う関係性/ありのままでいられる2人/受け入れてもらえる空間/拒絶されない安心感/見捨てられない安心感/感情を出しても大丈夫/つながりの温かさ/“ここにいていい”という実感
3.学びの欲求
成長しているという実感/「わかる」から「できる」の楽しさ/わかる快感/学んだことが血肉になる/自信につながる知識/人に誇れる専門性/一生モノの学び/力が身につく実感
4.防御の欲求
“もしも”への備え/社会的な失脚を避ける方法/損はないという安心/逃げ道があるという余裕/メンタルバランス強化/追い詰められない設計/眠れるお住まい/感情が壊れない距離感
さあいかがでしょうか。リスト化できましたか?
ベネフィットを作成することで、あなたの訴求力がグッと高まります。効果が出てくると、あなたの話をとても大事に聞き入る人が増えていきます。まずそこを目指してください。これからあなたは人々にどんな「理想の未来」を約束し語ってあげられるのでしょうか?ワクワクしますね。
ベネフィットをあらゆる角度から考えて、たくさん作る「習慣」作りをお勧めします。